機械を使用すると、消耗箇所が消耗したり故障が発生します。
そのような時の様々な症例をまとめてみました。
バッテリー
バッテリー上りの原因や関連するトラブルを質問形式で記載しました。
電装品
電装品のトラブルを記載しました。
エンジン
エンジンに関連するトラブルを質問形式で記載しました。
バッテリー
- Q.01:バッテリーが放電している
- Q.02:極板のサルフェーション(硫酸鉛化)
- Q.03:電解液をまめに補充しなければならない
- Q.04:比重計の指針がセルによって0.05以上も差異がある
- Q.05:電圧の指針がセルによって差異がある
- Q.06:隣接セルの比重計・電圧の指針に差異がある
- Q.07:作用物質の極板からの脱落
- Q.08:バッテリー内部の短絡
- Q.09:逆極
- Q.10:使用していないのに放電する
Q.01:バッテリーが放電している
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 充電不足 | 比重計と電圧計テストの結果、良好ならば充電率と充電回路を点検。 結果が不良ならば各項目を再チェックする。 |
| 極板の硫酸鉛化(サルフェーション) | |
| 電極の作用物質の脱落 | |
| セルの漏れ | |
| 極板のわん極 | |
| セル接続の弛み | |
| 各セルの不良 | |
| 自己放電 |
Q.02:極板のサルフェーション(硫酸鉛化)
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 充電不足 | 充電率を調整又はダイナモ及び充電回路の不良を修正、低充電率、長時間充電、故障したものは交換する |
| バッテリーが放電されたまま放置した | |
| 過充電によるガスの過剰発生 |
Q.03:電解液をまめに補充しなければならない
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 過充電の為、ガスが過剰発生している | 充電率の調整 バッテリー交換 |
| 電槽の亀裂による電解液の漏れ |
Q.04:比重計の指針がセルによって0.05以上も差異がある
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 指針の低いセル内部の部分短絡 | テストの結果にもよるが大抵がセルの故障によるもの。バッテリー交換。 |
| 指針の低いセルからの飛散 | |
| 指針の高いセルの過剰な水分蒸発 |
Q.05:電圧の指針がセルによって差異がある
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| サルフェーションによる極板の不良 | 大抵、他のセルも劣化しているのでバッテリー交換が望ましい |
| 電極の作用物質の脱落 | |
| セル内の短絡 | |
| セル内の断線 |
Q.06:隣接セルの比重計・電圧の指針に差異がある
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| バッテリー内隔壁の亀裂 | バッテリー交換 |
Q.07:作用物質の極板からの脱落
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 過充電のあまりガスが過剰放出され電解液面が低くなる | 充電率を再調整する必要がある。 故障がひどい場合は交換しなければならない。 |
| 電解液中の不純物 | |
| 充電不足の状態で使用した | ※極板の液中部分は酸性濃度が高いので、作用物質が脱落する。 |
| 電解液の比重が高すぎる |
Q.08:バッテリー内部の短絡
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 過充電による電極の短絡 | バッテリーの老朽化が原因。交換が有効策。 |
| 木製隔離板の炭化 | |
| 脱落した作用物質の沈殿物による短絡 | |
| 異物による短絡 |
Q.09:逆極
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 1つのセル内であればセル内の短絡によるもの | バッテリー交換 正しく20時間以上の長時間充電で稀に回復する事もある |
| 充電回路の接続間違い |
Q.10:使用していないのに放電する
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| トラクターに取り付けられている場合 車両配線の短絡による電流漏れ |
配線・バッテリーを点検する バッテリー交換 |
| トラクターから取り外してある場合 電解液内に不純物混入・電池内短絡、セル同士の漏れ |
電装品
- Q.01:メーターパネルの指針が作動しない(ケーブル式)
- Q.02:メーターの指針が安定しない・振り切れる(ケーブル式)
- Q.03:ホーンが鳴らない
- Q.04:ホーンの音が小さい・悪い
- Q.05:充電警告灯が点滅したり消灯しない
- Q.06:警告灯・水温計/燃料計など指示表示が機能しない
- Q.07:警告灯・水温計/燃料計など指示表示が指示不良
- Q.08:警告灯・水温計/燃料計など指示表示が振り切れる
Q.01:メーターパネルの指針が作動しない(ケーブル式)
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 指針が引っかかっている | 分解・修理 |
| ケーブルが欠損している | ケーブルの交換 |
| ケーブルのかん合の不良 | 結合の修正 |
| ワイヤーの切れ・切損 | 修正・交換 |
Q.02:メーターの指針が安定しない・振り切れる(ケーブル式)
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| ケーブルがよじれている | 修正 |
| オイル上がり (ケーブルを伝わってミッションオイルが浸入) |
分解・清掃 |
| ローター部に異物が混入 | 分解・清掃 |
| ヘヤースプリング折損 | 交換 |
Q.03:ホーンが鳴らない
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| ヒューズ切れ・接触不良 | 交換・修正 |
| スイッチの接触不良 | |
| リレーの断線・接触不良 | |
| 配線の断線・接触不良 | 修正 |
| コイルの焼損・各部接触不良 | 交換・修正 |
Q.04:ホーンの音が小さい・悪い
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| バッテリーの充電不足 | バッテリーの充電 |
| 電流の調整不足 | 再調整 |
| ダイヤフラムの破損 | 交換 |
| ムービングボルトの破損 | |
| 取付不良・緩み | 修正 |
| 配線の接触不良 |
Q.05:充電警告灯が点滅したり消灯しない
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| (1)配線 | |
| 走行・作業中の振動により配線の被服の破れた個所がボディーアースとして働いてしまう | 修正・交換 |
| 各部接触の緩み・断線・引っかかり | 修正・交換・締付 |
| キースイッチの配線緩み | 締付 |
| バッテリー⇔キースイッチ間の接触抵抗が大きい | 交換 |
| (2)ゼネレーター | |
| ブラシのしゅう動不良 | ブラシスプリングの交換・ホルダーの点検 |
| コンミュテーターのハイマイカ | アンダカット修正する |
| (3)レギュレーター | |
| 各ポイントの作動不安定 | 再調整をする |
| カットアウトリレーポイントの接触抵抗が大きい | ポイント磨き・カットアウトリレーポイントを閉じてA-B端子間の抵抗は0.01Ω以下 |
| (4)ファンベルト | |
| ファンベルトの緩み | 張りの調整 |
| (5)キースイッチ | |
| 接触不良 | 修正 |
| 接点の抵抗が大きい | スイッチの交換 |
| (6)ヒューズホルダー | |
| チャージランプに接続されているホルダーの抵抗が大きい | 接触面の研磨 |
Q.06:警告灯・水温計/燃料計など指示表示が機能しない
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| ヒューズの溶断や接触不良 | 交換又は修理 |
| パネル⇔バッテリー(orパネル⇔各ユニット)間の配線又は接触不良 | 配線修理 |
| 指針が外れている | メーターパネル修理 |
| ユニット部の断線・接点接触不良 | ユニット交換 |
| レギュレーターの接点接触不良 | 交換 |
| 配線の断線 | 配線交換 |
Q.07:警告灯・水温計/燃料計など指示表示が指示不良
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 配線の接触不良 | 接触部の修理 |
| 指針が引っかかっている | 修理 |
| バイメタルの変形 | 修理・交換 |
| ユニット部の接点接触不良 | |
| レギュレーターの故障 | 交換 |
Q.08:警告灯・水温計/燃料計など指示表示が振り切れる
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| アース不良 | 修理 |
| ヒートワイヤーのショート | 交換 |
| ユニット部のショート | |
| レギュレーターの故障 |
エンジン
- Q.01:スターターが回転するが、エンジンが始動しない
- Q.02:スターターが回転せず、エンジンが始動しない
- Q.03:エンジンの回転が不規則になる
- Q.04:エンジンがオーバーヒートする
- Q.05:エンジンの馬力が出ない
- Q.06:エンジンから異音(ノッキング)がする
- Q.07:エンジンオイルの消費量が多い
- Q.08:エンジンオイルが増える
- Q.09:排気ガスの色が悪い(白色または青色)
- Q.10:排気ガスの色が悪い(黒色または灰色)
Q.01:スターターが回転するが、エンジンが始動しない
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 燃料切れ | 燃料を補給 |
| 燃料に水や空気が混入している | ウォーターボウルから水抜き 燃料システムをエア抜き |
| 燃料フィルターの詰まり | 燃料フィルターを交換 |
| 燃料ストップ装置の作動不良 | 燃料ストップ装置を修理 |
| エンジンの焼き付き | 点検修理 |
| 安全始動装置の作動 | |
| エンジンの冷えすぎ | エンジンを温める |
| 燃料供給ポンプの故障 | 点検修理 |
| 燃料噴射ポンプの故障 | |
| 燃料噴射ノズルの故障 | |
| 圧縮空気漏れ |
Q.02:スターターが回転せず、エンジンが始動しない
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 安全始動装置の作動 | 点検修理 |
| バッテリー上がり | バッテリーを充電 |
| メインスイッチが接続されていない | メインスイッチを接続 |
Q.03:エンジンの回転が不規則になる
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 燃料フィルターの詰まり | 燃料フィルターを交換 |
| 燃料供給ポンプの故障 | 点検修理 |
| 燃料噴射ポンプの故障 | |
| 燃料噴射ノズルの故障 |
Q.04:エンジンがオーバーヒートする
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 冷却水レベルの不足 | 冷却水を補充 |
| 冷却水ポンプの故障 | 点検修理 |
| サーモスタットの故障 |
Q.05:エンジンの馬力が出ない
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 燃料フィルターの詰まり | 燃料フィルターを交換 |
| 燃料供給ポンプの故障 | 点検修理 |
| 燃料噴射ポンプの故障 | |
| 燃料噴射ノズルの故障 | |
| エンジン内部の故障 |
Q.06:エンジンから異音(ノッキング)がする
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 燃料噴射量や圧力の不良 | 点検修理 |
| エンジンオイル上がりによる異常燃焼 |
Q.07:エンジンオイルの消費量が多い
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| ピストンとシリンダーのすき間が多すぎる | 点検修理 |
| ピストンリングの磨耗や焼き付き | |
| バルブとバルブガイドの隙間が多すぎる | |
| オイル漏れ |
Q.08:エンジンオイルが増える
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 燃料系統の内部漏れ | 点検修理 |
| エンジンオイルクーラー部の冷却水漏れ | |
| シリンダーライナーからの冷却水漏れ |
Q.09:排気ガスの色が悪い(白色または青色)
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| エンジンオイルが多すぎる | エンジンオイルレベルを調整する |
| ピストンリングやオイルリングの磨耗 | 点検修理 |
| ピストンとシリンダーのすき間が多すぎる | |
| エンジンオイルの粘度が低い | 粘度の高いエンジンオイルと交換する |
| 排気管にエンジンオイルが溜まっている(長時間アイドリングした場合など) | 排気管を清掃する |
| 燃料噴射時期の遅れ | 点検調整 |
| 燃焼の悪いシリンダーがある | 点検修理 |
| 圧縮不十分 |
Q.10:排気ガスの色が悪い(黒色または灰色)
A.下記の事柄が考えられます
| 原因 | 対応 |
|---|---|
| 噴射ノズルの動作不良、圧力不良 | 点検修理 |
| 噴射ポンプの吐出量が多すぎる | |
| 燃料に空気が混入している | 燃料のエア抜き |
| 爆発が不均一 | 点検修理 |
| バルブシートの密着不良 | |
| ターボチャージャーのインペラーや噴射ノズルの汚れ | 分解清掃 |
| エアフィルターの詰まり | フィルターを清掃 |
| ターボチャージャーのシャフトベアリングの損傷 | 分解修理 |
| 低負荷での長時間運転によるカーボン蓄積 | 低負荷での運転を避ける |

