マッセイファーガソン社誕生
マッセイ・ハリス社は世界における収穫機のリーダーとして第2世紀に入ろうとしている一方で、ハリー・ファーガソン社はたった15年で世界のトラクターをリードしてしまいました。
この2社の合併が1953年8月17日に発表され、マッセイ・ハリス・ファーガソン社となり、それから5年後にマッセイファーガソン社となったのです。この合併は、双方の会社の製品の補完性という面から見れば当然と言えるでしょう。つまり、自走式コンバインと近代的トラクターを生んだ技術知識が、一つの組織下に集められたのです。
その後、新組織の工場は世界各国に散らばりました。アメリカに4工場、カナダに4工場、イギリスに3工場、その他、南アフリカ、ドイツ、オーストラリア、インドなど。更に合併した2社は、1959年にディーゼルエンジンメーカーであり、7カ国に関連会社を持つイギリスのパーキンス社をその傘下に収めます。
マッセイファーガソンの基本理念は、世界市場にサービスする事であり、製品をお客様に納入する事で終るのではなく、まさにそれが始まりです。部品とサービスは迅速でかつ効果的な供給こそが不可欠と考えています。マッセイファーガソン社は、その後バリティー社の傘下となり、最終的に1994年にAGCOグループの一員となりました。