お問い合わせ

IT化でもっと
農業は効率化できる

PROJECT STORY 12
故障はその日のうちに直す
先輩たちから受け継がれた伝統

十勝支社 中部営業所サービス S.F

IT化でもっと農業は効率化できる

「スマート農業」

GPSを使った自動操舵システムによって農作業の負担を軽減したり、AIが肥料のまき方のアドバイスをしてくれたりと省力化、省人化が進んでいます。

お仕事で大変なことは?

十勝は畑作と酪農が盛んで、畑作では畑作4品といって、小麦、甜菜、馬鈴薯、豆類の輪作が基本。酪農方面だと、飼料用のデントコーンの栽培面積が大きくなっています。これらの作物のサイクルに合わせて、農家の皆さんが一斉に動くので、繁忙期が大変なんです。例えば、7月末は約1週間、全農家さんが一斉に小麦の収穫に取り掛かります。十勝支社管内に500台程ハーベスターがありますが、十勝支社の4営業所24人のサービス担当者でこれを見ることになります。この時ばかりは、営業の担当者も部品運び係になって皆フル稼働です。

やりがいはどんなところでしょう?

異常が出るとその発生箇所がモニターに表示されるのですが、具体的にどこがダメでなのか分からないことが多いんです。カバーを開けて、一つ一つ配線を追っていき、ここだ、という箇所を見つけた時は快感です。

また、農家さんとのやりとりも楽しいですね。こちらから農家さんへの情報提供は当たり前ですが、実際に農機を使っている農家さんから情報をもらうことも多くて、その知識を取り込んで、自分の知識やスキルが上がっていくのがうれしいです。

故障はその日のうちに直す

故障はその日のうちに直すと聞きました

そうですね。農機が故障すると、農家さんは作業できなくなるので、夜遅くなってもその日のうちに直します。農家さんにはとても喜んでもらえます。MFMの伝統というか、先輩たちがずっとそうやってきたので、当たり前のようにやってますけど、やっぱり喜んでもらえるのはうれしいですね。

農家さんのむちゃぶりが好き

電話で「ここが悪くなった」と聞いて、分かるものですか?

「ここが調子悪いんだけど、来てくれないか」と農家さんに呼ばれて、修理に伺う仕事です。ここ7~8年くらいの間に農機が高度化して、操作はジョイスティック1本、液晶モニターで稼働状況が見える機種が増えたので、PCを当てて電子回路を見ながら、工具を使って修理しています。

農家さんから状況を聞けば、どういう故障で、どの部品や工具を持っていけばいいのかは分かります。当社の場合、「工場長」という経験豊富なメカニックもいますし、農機を図面から理解しているような内勤のメカニックもいるので、意見を聞くこともできます。あとは、ちょっとした調整もやりますね。

メーカーから出荷された状態で使ってみて、もう少しこうなったらもっと作業しやすいのに、ということがあるんですね。農家さんのそんな要望に合わせて調整するんです。ちょっとむちゃぶりというか、そういうものもあるのですが、私はこれが結構好きな方で、難しいですけど、楽しいですね。

技術はどのように身につけていきましたか

前職が自動車整備の仕事でした。当社のメカニックの多くは、自動車整備士の資格を持っています。農機が自動車と大きく違うのは、エンジンの動力を作業にも使うところです。パワーショベルのショベルを動かすのと同じで、「油圧」の技術で動力を伝えて、トラクターに付けている作業機械を動かします。そこが面白いところですが、最初はスマホで調べたり、先輩に聞いたりと必死でした。

環境配慮や脱炭素の取り組みについて教えてください。

農機はもう排出ガス浄化装置がないと売れない状況になっています。農機は今、環境対応面も電子回路を活用した操作性・利便性の面でも行き着くところまで行き着いた感があって、次はEV化しかないのではと思っていますが、稼働時間やバッテリーの重量を考えるとなかなかハードルは高いと思います。

自分自身としては、効率よく農家さんを回るということですね。修理を頼まれて行くにも、車で1時間かかったりしますから、回る順番や、あらかじめ必要な部品持って動き、なるべく車を動かさないようにしようと心掛けています。そうすることによって、業務の効率化にもつながるので、若い社員にも伝えながらどんどんやっていきたいですね。

IT化でもっと農業は効率化できる

今の農業はもっとITを活かせればいいと思っています。うちでもGPSをつかった農機の自動操舵、それからドローンを使っての農薬散布、あとはNECさんと組んで可変施肥という、衛生写真の畑の色や状況で栄養が足りない部分には多く肥料をまく、という取り組みが始まっています。これらにとどまらず、天候や作物の状況を常に把握しながら、データで管理していくともっと効率が上がると思っています。



Copyright © エム・エス・ケー農業機械株式会社 All rights reserved.

© エム・エス・ケー農業機械株式会社