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お客様の声VOICE OF CUSTOMER

北海道札幌市
北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター
生物生産研究農場

佐藤 浩幸 様 (技術専門員)

市川 伸次 様 (技術専門職員)

掲載日:2020/03/09

作物・作業
キャンパス内の2カ所 計58ha
第一農場 約35ha
第二農場 約23ha
畜産(鶏 計278羽 乳牛 計44頭 めん羊 計27頭 豚 計10頭)

進化する農業の舞台裏って?!

近年「スマート農業」や「ロボット農業」など農業の現場にも新しいテクノロジーの発展が著しい。特に、最近ロボットトラクターの開発研究で有名な北海道大学農学研究院。進化し続ける研究現場を裏で支えている農場では、一体どのようなことが行なわれているのだろうか? その舞台裏に潜入!

こちらの研究農場で主にされているお仕事とは?

教員や学生・院生が種子や肥料を手まきして行う精密試験やより広い面積で行う実規模試験まで、研究が円滑に進められるよう支援をしています。

具体的には?

それぞれの教員等の要請に応じて、一般農場で行われている慣行栽培レベルを想定しながら、完璧に実習・実験が行なわれるように圃場環境を整えることです。砕土・整地をいい加減に行うと作物の発芽ムラが出来たりして、生育調査や収量調査に影響を与え、満足な研究成果が得られなくなることとなります。

シンボルのポプラ並木を背に「MF」で整地作業

まさに「縁の下の力持ち」のような存在ですね。

試験が滞りなく実施出来るよう、栽培管理をするのが私達の仕事です。作物の精密試験で使う場合は、条間、株間を精密に決め、畦作りをします。また、乳牛を飼育していますので畜産担当以外の職員も休日には、搾乳作業を交代でしています。冬の間の除雪作業も欠かせません。

取り組んだ中で一番印象的だったことは何でしょうか?

バレイショの乾燥抵抗性の研究に関わった時です。乾燥条件下で栽培できる品種開発のサポートを行いました。当初は機械が無く、手作業で時間や手間も随分とかかり大変でしたが、大学で品種登録し、現在ブータンなど海外の乾燥国で活用されていると知った時には「北大から世界に繋がっている」と誇りに思いました。

苦労したことは何でしたか?

目的が作物の「生産」ではなく「研究」だから、作物の出来不出来よりも成長の過程や比較、結果が重視されるところかな。そのためには圃場の環境を統一しなきゃ何も進まないし、基準値に合わせて処理を正確に施していくという面では神経を使います。

他には?

研究が実際出来るものかどうか?教員の希望を現場レベルで擦り合わせていくのも仕事です。教員は、研究分野についての造詣が深く、尊敬することが多々あります。一方で、技術職員が栽培管理などの知識や、実践的なことをしっかり身につけていないと研究が円滑に進みません。特に北海道は年に一作しか出来ませんし、一度の機会がこちらの起因で台無しになってしまったら大変です。

そんな大変な中でモチベーションはありますか?

「その研究で論文を書く学生の為に」という気持ちの一心ですね。特にここの土が粘土質なので、一旦雨が降ると二、三日作業が出来なくなってしまうんですよ。播種の予定日から逆算してロータリー(注1)や畝立てしなきゃいけないんですけど、天気予報を見て雨マークが付いていると、どうしても作業を土・日曜に終えなければいけなくなってしまう。そんな時、僕は考えを変えて「学生たちを無事に卒業させたい」「学生のために」って毎年そう思って仕事をしてるんですよ(笑)。

北大ならではの「ビル」+「圃場」+「MF」の風景

大学構内で農作業を行なうことに問題はありませんか?

札幌中心部という立地で、周りが商業施設・住居地域なので迷惑にならないよう極力、気を配ります。バイオガスプラントから出来た発酵消化液を撒くんですが、病院などもありますので、散布する時は特に風向きに配慮します。散布したとしても、直ぐに土をひっくり返して臭気が広がらないようにしますし、揮発が少ないインジェクタータイプ(注2)を使ってます。また、農薬散布には、ドリフト(注3)の少ないエアーアシストタイプ(注4)のものを使っています。

弊社の製品を利用する前、どのような問題がありましたか?

トラクターの場合、最低速度が速すぎたことがありました。ロータリーで作業するとき、砕土をより細かくするため、通常速度よりも遅くしたいのに出来なくて大変でしたね。結局、細かくするために何回もロータリーを掛けたりしていました。

作業に最も必要とされる機能は何ですか?

作物・園芸・畜産まで研究のやり方も別々なので「幅広い研究向けに対応できるかどうか」ですね。

MFとのコンビでロータリーもラクラク

数ある農機の中で弊社の商品を選んで頂いた理由は何ですか?

購入にあたって、それぞれの分野で色々なニーズに広く対応できるような仕様であることを条件としています。有段変速のトラクターの場合、ロータリー掛けなどで使う2km/h前後の速度帯から、飼料作物や畑作物の収穫機械で使う5km/h前後~10km/h未満までバランス良く速度帯があること等です。

実際使ってみてどんな点が良かったと思いますか?

クリープ変速に入れなくても2km/hから使えるとこかな。実際に作業する上で操作性が違ってきます。それとキャビン内が静かなので、特に運転実習の時に指導しやすいですね。私達は、安全性検査(注5)のデータ等を元に現場で必要な条件を仕様書にまとめ、合致したものを購入します。仕様書通りの性能を発揮しているところでしょうか。

弊社の商品で困っていることはありますか?

時々自分たちが使っている時に急に電気系統の接続が悪くなるけど、サービスマンを呼ぶと不思議と直ってしまうという「謎ナゾ」な故障がある(笑)。サービスマンが遠いところ駆けつけて迅速に対応してくれるところは大変助かっていますけどね。

今後こんな農機があったらいいな?と思うものはありますか?

操作ボタンの数が少なくなってくれればいい!ツマミは大きくて操作しやすい「シンプル」トラクターを系統(農業団体)とタイアップして作ってほしい(笑)!一年を通して期間を空けて使用することが多いから、機能を覚えきれないんですよね(笑)。

社会とのつながりを感じる瞬間はありますか?

やっぱりロボットトラクターの研究。最初の頃は予算が無かったので、試行錯誤しながら中古部品で試験車両を製作してましたけど、隔世の感がありますね。2022年度には、スマート農業の研究・教育を行う新施設が完成します。

今回お話と共に「仕事への向き合い方」について、何度も仰っていたのが「基本を間違いなく行なう」ということ。「基本」は何事においても簡単な様でいて実は難しい。そして一番大切なことである。「基本」から学ぶ過程や経験は後に応用力となり、壁にぶち当たった時は解決策として役立っていく。最先端の研究現場裏でも基本が保たれているからこそ、その後の大きな成功に結びついていると強く感じたインタビューであった。

※注1

ロータリー:ロータリ耕うん機の略称。耕うん爪で土を細かくしながら攪拌を行なうため、砕土効果が高い。

 

※注2

インジェクター:土中に施肥を注入する作業機。土中に通気性をもたらすと共に臭気抑制効果もある。

 

※注3

ドリフト:農薬を散布する際、対象以外の作物や場所に飛散すること。

 

※注4

エアーアシストタイプ:薬品が空気通路を通り、インジェクター先端部で空気と混合し微粒子状の霧化することで、効果的に噴射するタイプ。

 

※注5

安全性検査:農研機構 農業技術革新工学研究センターによる検査(旧型式検査、旧安全鑑定)。

北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター
生物生産研究農場

北海道札幌市

作物・作業
キャンパス内の2カ所 計58ha
第一農場 約35ha
第二農場 約23ha
畜産(鶏 計278羽 乳牛 計44頭 めん羊 計27頭 豚 計10頭)

所有されている商品
マッセイ・ファーガソン社トラクター

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