お客様の声VOICE OF CUSTOMER
北海道中川郡本別町
前田農産食品株式会社
前田 茂雄 様
掲載日:2021/09/15
作物・作業
総面積 約120ha
小麦 (約85ha)、甜菜(約21ha)、ポップコーン(約10ha)、ひまわり(約4ha)
北海道中川郡本別町
前田農産食品株式会社
前田 茂雄 様
掲載日:2021/09/15
作物・作業
総面積 約120ha
小麦 (約85ha)、甜菜(約21ha)、ポップコーン(約10ha)、ひまわり(約4ha)
北海道十勝東北にある人口約7,300 人の町、本別町。豆やビートといった農産物が多い町に、開拓から120周年を迎えた前田農産食品株式会社がある。日本で初めて国内の圃場で生産された爆裂トウモロコシを使った電子レンジポップコーンを生産・商品化した農場だ。代表取締役の前田 茂雄さんは、世界基準の農業認証であるグローバルGAPをいち早く取得するなど、そのグローバルな視点から次々と生まれるアイディアは周囲の想像の域を超える。常に先駆者的存在である前田さんの目に映るこれまで、そしてこれからの農業とは?
いや全然好きではなくて。東京とアメリカの大学で農業を学んで1999年に帰国、翌年就農しても「何が面白いんだろう」という感じで。飛び込みでパン屋に小麦を持ち込み、パンにしてもらったのがきっかけで農業の奥深さを知り、初めて面白いと思うようになりました。
祖父母が澱粉工場を創業し、その後父は工場を止め畑作を拡大。2013年僕は社員4人の通年雇用を考え、繁忙期が夏の「畑作」に加えて、冬の農閑期は「食品加工業」であるポップコーンの生産加工を始めました。
農協の青年部で食育授業をした時に、結局農業は「食べる人無くして生産者無し」ということを感じ、自分が経営者になった時「畑から商品まで直接お客様と関われたら良いな」という思いがありました。僕の代で小麦を自分達で選別、出荷できるようになり、ポップコーンを始めた頃から少しずつ自分らしい経営を描けるようになりました。
2013年にポップコーンを作り、2年間全く弾けず美味しくなく、経営が弾けそうになりました(笑)。ノウハウがないので、アメリカで研修させて貰ったり多方面に聞きに行きました。
あるアメリカ人に言われたのが「種は撒いてみないとわからない」。くよくよ考えずにまずはやってみて、そこから反省点を見つけることもひとつだと。
非常に高額だったので、小麦5品種の収穫だけでなく、通年でひまわりとポップコーンの収穫にも使うことにしました。
グレンパン(プリパレーションフロア) が特殊強化プラスチック製で簡単に外せるんですよ。以前のコンバインは春まき小麦の野毛でグレンパンやストローウォーカーが一杯になって、取り除きに苦労しました。また、品種が変わる度に掃除が必要だったので、簡単にグレンパンが取り外し出来ることに感動しちゃって。残渣物が少なくなった分脱穀状態が良く、作業効率が上がりました。
高水分を含む作物を、雨や霜が降る前に速く刈り取りたい時、一気に刈れるからめちゃくちゃ助かりますよ。
条件にも因りますが、小麦だったら5~6kmの速度(含水でも)で走り1日7~10ha収穫しています(注1)。ポップコーンは品種にも因りますが、万が一コーンが倒伏しても、条件に合った調整が細かく簡単にできて非常にいいなと思います。排出能力も高いですし、掃除も4時間程で十分きれいになり、メンテナンスも以前より楽になりました。
余り無いですね。トラクターと違ってある期間集中して使用するので、オイル交換やメンテ等ある程度は自分達で出来るようにしていますが、コンピューター関係はわからないので、エム・エス・ケーさんにお任せしています。
そう思いますよ!今は更に高額になってしまいましたが!性能が非常に優れていてパワフルですし、耐久性や瞬発力にも優れているので、十分満足しています。
「温故創新」。進化した機械も、整地した畑で作業させてもらっているのも先人達のお陰です。「古き」を温め、継続させながら次世代が新しいモノを創造していけるのは農業の醍醐味であり、大事にしていることです。
「農業は食でしか伝わらない」とよく言っています。「おいしい」と思った瞬間、背景には間違いなく農業が関連しているはずです。だから、出来れば国産の農畜物を選んで欲しいし、我々も消費者に必要とされる存在にならなければと思うんです。
日本で2番目に穀物でグローバルGAP認証(注2)を取りました。サステナブルが叫ばれている世の中、農業は「食」を支える為に無くてはならないものですが、それを持続させる為の仕組みを導入し、最終的には人を残していきたいと思っています。新規就農者でも後継者が戻ってくるでもいい。人の関係性が出来れば、町、道に亘って農業従事者も少しずつ増えていくと思います。あとは取り組みをこの地域でどう具現化できるか?ですね。
国内外積極的に出向き、農業の存在価値を模索し続けたからこそ見えてきた“本当の農業のあり方”。今から国産のファンを増やさなければ農業は衰退を辿る一方だと前田さんは危惧されている。コロナ禍で食料の輸出入制限や雇用問題が生じ、自給自足の重要性が見直され、日本の農業は今やSDGsという世界規模の目標へに向かって前進しつつある。「食から農業を発信し、持続可能な農業をする為の仕組みづくりを続けていきたい」と語る前田さん。その情熱は現実となって加速し始めている。
※注1
数件の数値はあくまでも目安であり、使用環境、使用条件によって異なります。
※注2
グローバルGAP認証:食の安全、環境保全や労働環境に至るまで持続可能性を求めた適正な生産活動を行う企業を国際的な基準で証明している。G.A.P.は、Good(適正な)、Agricultural(農業の)、Practices(実践)の略。多数の欧米スーパーマーケットが調達基準としている。
弊社YouTube内では、前田さんが実感した魅力をピンポイントで紹介!
【お客様の声】レキシオン イチオシする理由:https://youtu.be/dLjL29pACh0
前田農産食品株式会社様 ホームページ
前田農産食品株式会社様 Facebook
前田農産食品株式会社
北海道中川郡本別町
作物・作業
総面積 約120ha
小麦 (約85ha)、甜菜(約21ha)、ポップコーン(約10ha)、ひまわり(約4ha)
所有されている商品
クラース社 コンバイン
(レキシオン650C)
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