お客様の声VOICE OF CUSTOMER
北海道中川郡本別町
株式会社とくら農場
土蔵 信 様
掲載日:2019/11/19
作物・作業
総面積:73 ha
小麦 (約34ha)、大豆(約12ha)、小豆(約12ha)、
ビート(約8ha)、金時豆(約5ha)
北海道中川郡本別町
株式会社とくら農場
土蔵 信 様
掲載日:2019/11/19
作物・作業
総面積:73 ha
小麦 (約34ha)、大豆(約12ha)、小豆(約12ha)、
ビート(約8ha)、金時豆(約5ha)
人生には何があるかわからない。やりたくなかった農業がいつのまにか楽しくなってしまった株式会社とくら農場の土蔵様。
今では自分のブランドを作って独自ルートでの販売を進めるまでになった道のりを辿る。
え~?志した・・・? 始まりはイヤイヤだったんだよね 笑。以前から手伝いはしてたんだけど、高校卒業前に父親が事故で重傷を負って、家業が成り立たなくなるって事で「とりあえずは2年くらい」っていうことで仕方無しに始めたんだ。本当はやりたいこともあったけど、兄も弟も学生だったんで。
2年経って、兄貴とどっちが継ぐという話になったとき、2年も続けると違うことをやりたいっていう熱意も冷めてしまったし「ここまでやったんだったら農家やるわ」って。20歳になる冬のことだったね。
「面白いなぁ」と思い始めたのは、27歳で経営権を譲られて、色んなことを任されるようになった時。前は手伝いの感覚でやってたけど、その辺から自分なりに考えてやるようになって、それからだね。畑の面積が増えていけば、機械投資を考えるし、機械についても興味が出てくる。そのうち周りに同じような仲間もどんどん集まって、その繋がりも楽しかったね。
今じゃあ当たり前だけど、その当時ビートとか他の作物も含めて「無カルチ」って「カルチ」(注1)を一切入れないとか、そういう自分なりのやり方を確立したことだね。
初め、父親は「そんなこと出来るわけない!」って言ってたけど。面積だって以前と比べて3倍にはなったし、結果を出していったら徐々に納得したみたいだね。
収穫から販売まで自分で独立して始めたことかな?最初の2年は全収穫量の3割くらいの出荷から始めたけど、販売にいたるまで弊害もあったし・・・。
今迄は自分の畑でコンバインの運転手さえしていればよかったけど、コンバイン買って刈り取りして、乾燥施設作って乾燥させて、コンテナ組みしたりとか・・・小さい作業も自分でしなきゃいけない。販売先を見つけるまでは大変だったけど、リスクはあっても良い物を収穫して、その価値が認められるほうが嬉しかった。
30歳位の時、偶然地元の小麦が出荷されている大手製粉会社へ視察に行ったとき、ほとんど外国産の粉が占めていて、国産小麦への評価がとても低いことを知ったときにはショックだったね。
一生懸命作ったものが、最終的には大量生産品の中へ埋もれてしまう。その頃は確かに品種が少なかったから、自信を持って強くは勧められなかった。そのうちいい品種が出てきたら、自分で全工程やって「どんなモノになって、どんな人に買って頂いているか?」まで見ようと思ったね。
「将来は自分のブランドが出来るような品質で、消費者と繋がりたい。」そんな土蔵さんの思いが通じた商社があった。何百件とあった生産者のリストの中から選ばれ、個人の名前で販売することになった。ただ、そこには更なる「茨の道」が待っていた。
個人名で販売するには覚悟が必要だった。他の生産者が作った小麦と一切混合が出来ない為、製品率はより厳しくなり、不作の年は販売さえ出来ない。正に実力勝負の世界だ。そんな厳しい環境さえ「願っても無いことだ」と土蔵さんは意気込んだ。
個人で管理するとやっぱり出来る範囲は限られてくるよね。例えば小豆も全国で10件程度だけど、春夏秋冬拘らず出荷しないとなんないから、年間2トンは「手より」(注2)しなきゃいけない。機械の操作も自分だけだから、故障のせいで計画通りに作業が終わらなくなって、後々作業が残るのが一番イヤだね。だからなるべく壊れにくいものを選びたいよね。
自分の作業にあっているか?と効率性、値段かな。
修理とか含めた効率性だとMFの「トラクター」
効率性と作業にあっているという意味じゃクラースの「コンバイン」かな。
マッセイファーガソン社の「トラクター」を父親が使っていたのがキッカケで、壊れにくい所かな。「MF135」(注3)だったけど、壊れないし、たとえ故障しても部品変えれば直るしで、名機って言われてるよね。だって、当時のトラクターで未だに現役でバリバリ動いているのって珍しいよね。ま、それだけ耐久性もあるんでないかって思うんだよね。
いや、もうクラースしかないでしょ!(笑) 性能と技術からみたら。若い頃バイトしていた時、他の使ってたけど、レキシオン(注4)を使ってみて「うわぁ作業が楽になったな~」って実感したし。大豆や春小麦の収穫も出来るしね。やっぱり昔も今もクラースは一歩進んでるよ。
コンバインは中古で他社のものを使っていてそれなりに良かったけど、小麦しか使えないんだよね。それに小さいと、1日出来る面積も1/3位しか出来なくて作業が後に滞ってしまう。面積は増えていくのに、1人で出来る作業時間が足りないよね。
クラースのコンバインは1つの機械で計50haある小麦・大豆両方の収穫に使えて(注5)、作業を早く終えられるのが良いよね。MF「トラクター」は壊れにくい分修理の無駄な時間がかからんし。「ここまでやりたい」っていう自分の計画通りに作業が進められるよね。MFMのアフターもしっかりしてるから安心だよね。あとクーン(注6)のシードドリルも気に入っているなぁ。発芽が抜群に良くなった。クーンのパワーハローにしたって、ヘビーデューティー仕様だと頑丈だから土中に石があってもダメージをそんなに気にしなくてもいいし。
ドリルとパワーハローの付け外しが面倒だね。今は慣れてきたけど。
・・・あと、値段は高いよね。
小麦だけの為に大金をかけるのはどうかなって思うけど、でも今後のことを考えれば単純に20年近く使えるから。息子が中年期になるまで長く使えるし。それを考えればいいかなって。
時間と体力。大型機械で仕事に拘束される時間が少なくなったし、作業も楽になったから体力的な消耗が少なくなったね。
ここ最近の農産物の価格変動を考えると、もう少し面積を増やして安定した経営をしたいかな。
個人ブランドの小麦を売り始めてから、ほぼ100%パン屋さんに使って頂いてる。多い年で全国から年間30件くらいのパン屋さんが訪ねてくるようになったね。毎年寄ってくれる人もいるし、社員教育で来る人もいるし。うちらも農繁期終わると訪ねたりもしたし。お互いの顔と現場を知ることで、仕事のモチベーションは上がるよね。
農産物さえ通販やインターネットで気軽に購入できる昨今。より便利になった半面、
店舗に行かずとも、商品が手に入る。だがその分人との係わり合いも自然と薄れる。だからこそ、生産者と消費者が対面で繋がることが親近感を生み、信頼性を育てる。それまで不透明だった部分が安心へと変わる。そして何よりそれぞれの役割を認識し認め合うことで、より自身の仕事に誇りを持って取り組み、より良いものを世の中に送り出していけるのではないだろうか。
※注1
カルチ(カルチベーター):「カルチベーター」という機械を使って作業すること。畦の間の雑草を取りながら土を浅く削り、地中温度を上昇させ作物の生育を助ける。
※注2
手より:手作業で良質の豆を選別すること。
※注3
MF135:1964年から約11年間販売されたマッセイファーガソン社の人気商品。
※注4
レキシオン:ドイツ農機メーカー、クラース社の巨大コンバインハーベスター。総重量や出力等は国産の3倍、平均利用面積は8倍近い作業効率の良さを持つ。
※注5
但し小麦仕様から大豆仕様にするためには、別途専用キットとヘッダーを取り付ける必要があります。
※注6
クーン:フランスに本社を置く世界有数の農業機械メーカー。
株式会社とくら農場
北海道中川郡本別町
作物・作業
総面積:73 ha
小麦 (約34ha)、大豆(約12ha)、小豆(約12ha)、
ビート(約8ha)、金時豆(約5ha)
所有されている商品
マッセイファーガソン トラクター
(MF2220-4C・MF5710C ・MF6460-4C・MF7618EXD6 他)
クラース社 自走式ハーベスター
(トカノ440CB)
クーン社 機械式コンビネーションシードドリル
(INTEGRA 3003/24D)
クーン社 パワーハロー
(HR3004D DURAKUHN・HRB302D)
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