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お客様の声VOICE OF CUSTOMER

北海道夕張郡由仁町
有限会社 中村協進農場

中村 隆浩

掲載日:2023/02/08

作物・作業
総面積 約70ha
畑作(約40ha) 、水田(約30ha)

地域の未来の姿と農業機械に対する熱い想い

北海道空知管内の最南端。東西に8km、南北に32 kmの広さがある夕張郡由仁町。夕張川や馬追丘陵が広がっており、春夏秋冬を感じられる美しい花が咲き誇っている。そんな由仁町に、中村協進農場がある。代表取締役の中村隆浩さんは、日本で初めて、クラースのコンバインLEX8900を導入したお客様であり、MF7726を2台所有する。農業機械に対する愛や、未来の由仁町について語って頂きました。

農業を始めたきっかけは?

高校3年生のときに父が入院し、農作業を母が1人で何とかやっていた。勉学の合間を縫って僕も作業を手伝っていたんだけど、僕の中では高校を卒業したら継ごうと思っていたので、卒業してすぐ営農したんだ。

中村協進農場の中村さん

社名の「協進」の由来は何でしょうか?

中村家は五代目で歴史も長いんだけど、父が農業法人を立ち上げたときに「協力して進む」という意味で名づけたんだ。

農業に対する想いややりがいは

子供の頃から「土いじり」と「機械」が好きだったので、学校から帰ったら親や近所の人のトラクターに乗せてもらったりしていた。農業は僕のDNAに組み込まれていて、天職だと思っている。だから、農業機械に対しても「どこが好きなんですか?」って言われても想いが溢れすぎて、言葉にできない。もう、恋愛感情になっている(笑)

中でもMFが大好きでMF7726が2台所有されている理由はなんでしょうか?

最初、MF7718のトラクターを購入して使っていたんだけど、乗り心地が非常に良くてもう1台、でもどうせ買うなら1番デカいのが欲しい、という気持ちが芽生えてしまい7726を1台購入したんだ。力強さがあり、作業に疲労感が出なく、次の日も作業に影響が出ない。
音・振動等が全くなく快適で、「仕事が嫌だな」って思わせないトラクター。
もうこのトラクターを使うことを前提に作業機も投資していて、トラクターが動かなくなったら経営に響くので、予備的にもう1台購入したんだ。

今回、コンバインLEX8900を購入された理由と、コンバインの魅力を教えてください。

コンバインは、レキシオンを2台所有している。「素晴らしい機械」って言ったらありきたりだけど、踏圧、メインメーター、そして維持費までトータル面で本当にすごい。これは乗った人じゃないと分からない。
子供の頃、父の横で最初乗ったのがMF750のコンバイン。コンバインの魅力は、傍に行った時の熱やベルト、オイル、グリス、穀物の臭い、穀物が入ってくる音等、収穫の時にしか味わえないような実感。鳥肌が立つ。大型収穫機の魅力は、子供の頃から変わっていないし、この感情は忘れたくない。農業の中で最後は収穫なんだよ。我々が1年間かけて作物を育てて今年は良いかどうか、オペレーターとして感じられるのはコンバインが1番だね。1年やってきた集大成の瞬間、もう本当に言葉に表せない。

中村さんがお持ちの機械で一番のお気に入りは何でしょうか

クーンのファテライザースプレッダー アクシスですね。肥料散布は「勘」と「経験」が必要で、父がやってましたが、まさか僕がやるとは思っていなかった。でもアクシスのおかげで、今まで父親世代がやっていた"感覚"による農作業を、素人でも同じ様に体現できるようになった。セクションコントロールは、父の技術を上回り、父の世代からも信頼性があると思う。

AXISシリーズ

今回、わが社の可変施肥に関する実証実験をお引き受け頂いた理由は何でしょうか?

農業機械の進化に協力できて、自分自身も進化が出来、しかも成果を後世に残せる。幾つになっても共に学び、共に頑張る、対等な立場でいたい。「学ぶ」気持ちがあれば、常に相手を1人の人間として見れるんですよね。

常に新しい事に挑戦されていますが、失敗はありますか?

一番の失敗は、乾田直播に初めて取り組んだとき、発芽しなくて一面に草が広がり、収穫もほとんどゼロといった経験はしました。その時はやめたいって思いましたが、「だから無理だって言ったべ」とか周りから言われたくなかったし、「僕らの時代で出来たんだ」って言いたかった。悔しい気持ちより、なんとか達成したい気持ちが強かった。それが5年ぐらい続き、お蔭でものすごいメンタルも強くなりました。でも、歯がゆいのは親だったかも(笑)

お一人でたくさんの業務をこなせる秘訣はなんでしょうか?

1人でやる事で、これから一緒にやっていく人がいた時に助ける事も出来るし、逆に助けてもらえる事もあると思う。「俺、分からないんだわ」とは言いたくない。それと大事なのは、「1人でやる事」ではなく、「1人でもやれるように作業工程を見直す過程や努力」。例えば、事務作業は、早朝や夜、作業が終わって時間を1時間とか見つけてやる。日中銀行に行くのは無理だけど、ネットバンキングにすればいつでもウェブで振込が出来る等。今は時代が進歩し、1人でやれる時代。
農業機械に関しても、耐用年数以上に稼働させるとメンテナンス費用が掛かる上、壊れて2、3日動かないリスクも大きくなる。そうならないよう、なるべく耐用年数内で更新するようにしている。そうすることで、メンテナンスの時間的、金銭的負担もなくなり、違う事に時間を費やす事が出来て1人で色んな事ができる仕組みに最終的に繋がっていると思う。「遅れを取り戻す」というよりも、「遅れない」ように力を入れている。
安定的な経営の為にも商売道具の状況や更新時期は僕の中で把握している。でも、本音は「新しいものが、好き」というのもあります(笑)

地元由仁町の課題と感じられている点はありますか。

コロナの影響で地域の集まりが無くなって世間話や情報交換の場がなくなり、お互いが何をしているのか分からない。
コロナがだいぶ落ち着いてきた時、この状況をいかに元に戻すかがこれからの課題だと思う。例えば会社組織の中で、新年会、忘年会を復活するのは簡単だが、地域全体の事は1回辞めると復活させるのは中々難しい。地域全体を色々と考えて「こうしよう」、「ああしよう」と組み立てられる人がでてきて、それに尽力する人がいてと。こうした事が全体的にうまくいかなければいけない。

将来の目標や夢があれば教えください

地域全体で農業の喜びを分かち合えること、そして国土を守ること、ですかね。農産物を作り、日本の食料を守るのも北海道の使命かもしれませんが、この日本で、農地をどう守り、どう活かすか、というのも我々の使命だと思う。儲けた、すごい機械買った、ではなく、「日本全体、地域に貢献出来ているか?そして、それをどう後世に繋いでいくか?」それが農業なんですよね。
地域全体にこの想いを伝えて、理解し合いながら、個々の営農ではなく地域全体で取り組み、全体を底上げしていく。シェア出来るものは、シェアをして、経費コストを削減する。若い世代が、夢や希望を持てて、協力して、達成感を得られる。喜びや悲しみ苦しみもみんなで分かち合える、そんな地域を築き上げること、これが夢です。

「機械の中で寝たい」とまで、おっしゃるほどの機械愛をお持ちの中村さんは、農業機械に対して想いが溢れ、恋愛感情にまで発展しておりました。そんな中村さんが先頭に立って由仁町を引っ張っていっていただければ、由仁町はもっと素敵な町に発展していくと感じました。次回、MF新規導入された時もよろしくお願いします。

有限会社 中村協進農場

北海道夕張郡由仁町

作物・作業
総面積 約70ha
畑作(約40ha) 、水田(約30ha)

所有されている商品
マッセイ・ファーガソン
トラクター (MF7726・MF7726S・MF6714S)

フェント
トラクター (F718VARIO T4)

クラース
コンバイン(LEX8900TT・LEX670TT)

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