お客様の声VOICE OF CUSTOMER
岩手県北上市
株式会社 西部開発農産
照井 勝也様
掲載日:2021/12/09
作物・作業
総面積 約1000ha
主食用米(約90ha)、飼料用米(約145ha) 、稲WCS(約70ha) 、大豆(約330ha) 、小麦(約150ha) 、そば(約160ha) 、牧草(約50ha) 、野菜(約1.2ha)、
肥育牛140頭、繁殖牛110頭
岩手県北上市
株式会社 西部開発農産
照井 勝也様
掲載日:2021/12/09
作物・作業
総面積 約1000ha
主食用米(約90ha)、飼料用米(約145ha) 、稲WCS(約70ha) 、大豆(約330ha) 、小麦(約150ha) 、そば(約160ha) 、牧草(約50ha) 、野菜(約1.2ha)、
肥育牛140頭、繁殖牛110頭
年々増え続ける第一次産業の後継者不足。とりわけ、私たちの生命に必要不可欠な食を支える農業人口の減少傾向は、国を挙げて深刻な問題となっている。そんな危機的状況下にある日本の暮らしを守ろうと地道に奮励する企業が、岩手県にある株式会社西部開発農産だ。離農を余儀なくされた農地を引き受け大切な土地を新たに育てていく。今、規模はますます拡大し、自社販売、飲食店経営で産物を活かし、新たな価値を生み出している。農地をただ受託するだけではない「農業存続の価値と重要性」を未来へつなぐ経営術について伺った。
以前から、国の生産調整で転作ができない農家さんの転作田を引き受け、稲作と畑作(小麦)を作付けしていました。昭和61年に60haまで増加したところで法人化、その後も大豆・そばを始め、後継者不足や高齢化に伴う離農者の畑を毎年引き受けるうちに、従業員や機械も増え今に至ります。
きっかけは平成27年ベトナムでの現地法人立ち上げでした。東京オリンピックで提供される食材が全てGAP認証品である事を耳にし、今後、販売交渉の際にも有利なると考え、まず本社で取得しました。
平成23年頃から慣行栽培から自由化で直販出来るようになり、美味しお米を食べてもらいたい一心で、業務用圃場の一部で減農薬特別栽培米を生産するようになりました。飼料米は、転作困難な水田の用途変更がきっかけです。
自分達の希望と取引先が買いたい品種について、生産から価格交渉まで、ウィンウィンで商売ができ、半契約栽培で計画的に面積の割り当てが可能だからでしょうか。
年々社員の休日を増やしているので、削減された労働時間を補填する為、作業効率を上げる機械選びが重要になってきます。今後、作業はフロントリンケージを付け前後で行い、圃場は連坦であれば畦畔を外して広げ、機械は大型化、省力、低コストで多収生産の効果を上げる策を講じていくつもりです。
トラクターの場合、国産と比べエンジンや頑丈な造り、アベロに関しては性能がずば抜けていい点ですね。営業の方からの提案や、サービスマンの懸命な対応もあります。
入社1年目で65馬力の国産トラクターに乗っていたある日、外国産のMF165を運転してみたら、エンジンの粘りが全く違うのに驚きました。坂道や作業で、前進に抵抗が掛かっても回転が戻されず、素人ながら感動した覚えがあります。それだけではなく、カバー等の造りが根本的に違ったこともありました。
【クラース アベロ240】
実演機として借りた時に、処理能力の違いに圧倒されました。刈幅は3.7mで以前持っていた国産2.0mと比べ倍にはなりませんが、幅が広い分、旋回する回数が減少し、一回の収穫量が増え、広い圃場では3倍程効率が上がりました。キャビン内の空調、シートの座り心地の良さ、操作も楽で快適です。小麦とそばの収穫に使用しますが、シリンダー回転を簡単に変えられるので便利です。
【クーン パワーハロー HRB302D】
頑丈な造りですね。以前国産から輸入品に変えた時、耐久性に驚いたんですが、クーンは更にその上をいきますね。砕土効果もいいですし、この辺は石の多い地域なので、ブレード等の作りもしっかりして衝撃にも強く、過負荷が掛かっても安全装置がカム式クラッチなので、復帰が早いところも魅力です。
【クーン マニアスプレッダー B1130】
他社商品と比べるとサビつきしにくく、堆肥形状に因る弊害もなく頑丈なのがいいですね。
自動操舵は大豆の播種作業で使うことが多いです。真直ぐな畦ができるので、種や肥料もダブらず無駄がなくなり、除草剤をかける、追肥等の後作業が楽になりました。立毛間播種(注2)で小麦を撒く時に大豆の履歴データを呼び出し、大豆の畦間を歩くような播種設定が正確且つ簡単に出来ます。まずオペレーターが楽ですし、熟練ではなくても操縦可能なので、役割分担がし易くなり効率が上がりました。MFについては大豆・そば等の畑作、牧草の作業に向いていますね。特にMF390は名車ですよね。MF5475はエンジンも違うし、変速切替が楽ですね。
アベロを購入した2年目に、そばの収穫をしていた時、刈取部に溜まっていた夾雑物が、シリンダーに詰まって取りきれず、サービスマンの方にすぐ駆けつけて頂き助かりました。
小麦や大豆の収穫量が予想以上の時や、直営店でお客様に「美味しい」と言って頂ける時、そして、従業員のお陰で業績が良くなり、賞与で還元できる時です。
田畑の面積が増加するたびにその生産や経営を考えなければいけないことです。天候や環境に左右されない6次化の拡大をし、自社加工食品の種類を増やす必要がありますし、農機整備では自社所有の機械は勿論、近隣の農家の農機修理も行い、直営店レストランの売上も確実に伸ばしていくことです。
MFをロボットトラクターとして作業させ、地形的に生産が困難な地域での生産性を上げる仕組みを確立させるため、今年度中に実証実験する予定です。離農者から農地を引き受けるのが我社の方針で、今後確実に増えるので、農地の集約化を進め、生産効率をいかに上げていくかが課題です。
今回インタビューで、離農者の土地を断らずに引き受け、再生させていくという仕組みづくりを伺い、現在日本が抱える「農業従事者の減少」の問題を上手く変換して活用している理想的な体系だと思った。しかし受託している側は、土地をどう活かし、未来へ渡していくのかという現実的な問題に直面していることがわかった。コロナ禍で、人やモノの動きに制限があったにも拘らず、表立って大きな食糧不足まで至らなかった日本。だが、万一このようなことが再び起こり、物流網の遮断が長期化されれば、どうなるのか?食料が届かなくなるだけではなく、世界中が国内供給の安定化をはかり、輸出も制限されることになるであろう。そして輸入品に頼っている我が国にとっては大打撃となる。コロナ禍を経て、国内自給率を上げなければいけない危機的状況は、もはや他人事ではなく自分達の身近なところまで来ていることを、私達はこれまで以上に真剣に受け止め、スピードを上げて対策を考えていかなければいけない時を迎えているように感じた。
※注1
JGAP認証:食の安全性や環境保全、労働環境、人権・福祉などに於いて定められた基準を満たし、適正に管理、運用されている企業や農業従事者を評価する為にできた日本独自の認証。
※注2
立毛間播種(りつもうかんはしゅ):収穫前の作物の畦間に異なる作物を作付けし、作付け時期が重なる品種でも同時に複数生育させる方法。これにより年間で生産可能な作物が増え、コストを抑えつつ生産性を上げることができる。
弊社YouTube内では、今では貴重なMFも登場!MFとGPSの活用法についてご紹介!!
【お客様の声】 MFとGPSはこう活かす!:https://youtu.be/jCe_p7EqwD4
株式会社 西部開発農産
岩手県北上市
作物・作業
総面積 約1000ha
主食用米(約90ha)、飼料用米(約145ha) 、稲WCS(約70ha) 、大豆(約330ha) 、小麦(約150ha) 、そば(約160ha) 、牧草(約50ha) 、野菜(約1.2ha)、
肥育牛140頭、繁殖牛110頭
所有されている商品
マッセイファーガソン トラクター
(MF135DB・MF165・MF174-4・MF194-4・MF240DB・MF290-4・MF390-4C・MF390-4SC・MF390T-4SC・MF399-4C・MF4245-4C DX・MF4245-4C DX・MF5455-4C D4・MF5455-4C D4T3・MF5455-4C D4T3・MF5455-4CK D4T3・MF5475-4C D4T3・MF6130-4C・MF6245-4CA・MF6612ES D4・MF7615ESD4-C・MF7624EX D6)
クラース社 コンバイン
(アベロ240)
クーン社
パワーハロー(HRB302D)マニュアスプレッダー(BS1130)他
トプコン社(X25/AGI4)
ニュース
2024年10月2日
リコール
MF7S210EXDV、MF7S180EXDV、MF6S165EXDV リコール実施のお知らせ
2024年10月2日
サービスキャンペーン
MF8S245、MF8S305 サービスキャンペーン実施のお知らせ
2024年10月2日
リコール
MF6713-4C、MF5710-4C、MF4709-4C、MF4707-4C リコール実施のお知らせ
2024年8月23日
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YouTubeに新しい動画「【オフセットポテトハーベスタ】東洋農機 TOP1」を追加しました
2023年11月2日
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クラース JAGUARが生誕50周年を迎えました
2024年8月20日
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TMRセンター総合カタログ、堆肥センター機器導入カタログのページを開設しました
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